2011年7月30日土曜日

視聴覚障害者に向けた映画鑑賞システムの開発

お疲れ様です。
久々にブログ更新します大橋です。


この研究テーマに決まったのが確か今年の1月頃。
今は、今野君と云うとても優秀な後輩を交え一緒に研究を進めています。

やはり、研究は1人でやっていては駄目だと痛感しました。
腐ってしまいます。
研究に意義があればある程、きっと1人では抜け出せない渦に巻き込まれやすいのかもしれません。
自分の研究が意義のあるものだと信じたいものですが・・・

最近研究を進めて行く中で、今野君が自分に意見を言うようになってきました。
僕としてはこれを待っていましたという心境です。
自分の研究が彼の研究にもなりつつあるという表れだからです。
でも、大抵が幹ではない葉のことが多いいんですが・・・(人の事言えませんけど・・・)

その中で面白い提案を彼が言ってくれました。
それは、日本語字幕作成表示時間を決定する工程であるスポッティング作業で、人の発話の in から out までの間を音声認識で計り取ることが出来れば作業効率があがるのでは?というものでした。
確かに・・・でも、葉だけどね、と突っ込みつつ、この提案も研究になるかもと思ってしまいました。

今は、本日佐々木先生に言われたことを踏まえ、有名どころの映画会社が委託する字幕製作会社のハコ書き、スポッテイングデータ、若しくはテンプレートを集める所です。
本当は直ぐにでも調査を続行したい所ですが、今週は土日で会社が休みであることと、最近御互い研究で睡眠不足が続いていたため1~2日程の休憩をとります。(私は3日まで肩の力が抜けませんが・・・)
取りあえず、幹と云うことで日本語字幕の標準化を考え、それを如何に本編の映像とラグ無しで表示させることが出来るか考えて行きたいと思います。

日本語字幕、音声ガイドの本数の少なさ・・・これはどう考えても出資と収入のバランスが取れていない証拠です。しかし、収入で物事考えたくありません。
この問題の解決方法とシステムのワークフローの作成を現在二人三脚でやっています。
実は、音声ガイドの部分も問題に含めていますが、まだあまり進んでいません・・・
もし、映画関連の研究をしたい!!テーマに悩んでいる!という人が居たらウェルカムです!!!
一緒に頑張りましょう。



PS

今野君が中間発表の際、VPF(ヴァーチャル・プリント・フィー)について触れましたが、説明が無かったので簡単に御説明します。
これは、簡単に言ってしまえばデジタルシネマを普及させるためのシステムのようなものです。
どの様なものか具体的に話すと、従来の映画館は映画フィルム(アナログ)を映写機を透してスクリーンに上映していました。
しかし、最近3D映画の流行や制作、配給、興行のコストパフォーマンスが良いという理由で、情報全てをデジタルデータで扱う“デジタルシネマ”が注目受けています。
(とは言っても日本では2005年位からデジタルシネマへの移行が始まっていたようですが・・・)
これに伴い映画製作会社はコストが抑えられるということでデジタルシネマへ移ろうとする傾向があります。
ですが、デジタルシネマで制作された映画はデジタルシネマ用映画館でないと上映が出来ません。
映像データをフィルムに焼いてフィルム上映も可能ですが、それではデジタルにした意味がありません。
また、フィルム上映を主体としていた映画館がデジタルシネマ用機器を導入するには御金がかなりかかります。
これでは広まる物も広まりません。
そこで、VPFです。
これは、デジタルシネマ用機器の導入資金を建て替え、その代わりレンタル料を受け取るという仕組みです。また、それだけではなく、制作会社側がデジタルシネマを取り入れた場合、フィルムで制作した場合の何%か受け取るという仕組みです。

0 件のコメント:

コメントを投稿